「台湾コスメといえばシートマスク」というイメージ、もう古いかもしれません。台湾では今、土地の植物や伝統成分を生かしたナチュラルコスメブランドが次々と登場し、その品質の高さが世界的に注目されています。まだ日本に正規上陸していないブランドも多く、現地や通販でしか手に入らない希少感も魅力のひとつです。
この記事では、台湾の自然素材・伝統文化・サスティナブルな姿勢に根ざした注目ナチュラルコスメブランドを5つご紹介します。
台湾ナチュラルコスメが注目される理由
台湾は古くから中医学の薬草文化が根付いており、ハーブや植物エキスを日常的に活用してきた歴史があります。そのバックグラウンドが、現代のナチュラルコスメブランドの質の高さに直結しています。
高温多湿な気候に合わせて開発された処方は、肌に余分な負担をかけず、さっぱりと仕上げながらしっかり保湿できる設計のものが多いのも、日本人に支持される理由のひとつです。クルエルティフリー・サステナブルな製造スタンスを持つブランドが多いのも特徴です。
01|阿原 YUAN(ユアン)― 陽明山の薬草ハンドメイドソープ
2005年に設立された阿原 YUAN(ユアン)は、台北郊外の陽明山国家公園内に自社農場を持つナチュラルコスメブランドです。創業者の江榮原氏は、広告業界でのストレスや肌トラブルをきっかけに、祖父から受け継いだ薬草の知恵を生かしてハンドメイド石鹸の製造を始めました。
台北市近くの陽明山国家公園にある肥沃な大地と清らかな湧水から生まれたユアンソープは、丁寧に育てられたさまざまなハーブが使用されており、素材をそのまま活かした個性ある香りが特徴です。水を汲み、ハーブを育て、収穫し、精製し、成型するというすべての工程に「心・平・安」の精神を込めて製造されています。
注目アイテム
ゲットウ(月桃)・ドクダミ・ローズマリーなど、台湾の自然素材を活かしたラインナップが揃っており、季節ごとの限定商品も展開されています。
こんな人に:敏感肌・乾燥肌の方 / ハーブの自然な香りが好きな方 / 無農薬・無添加にこだわりたい方

02|茶籽堂(Cha Tzu Tang)― 苦茶油で台湾農業を守るサステナブルブランド
茶籽堂(チャーツータン)の始まりは1992年、苦茶の実を使った環境にやさしい洗剤の製造でした。2006年に現在の形でブランドを立ち上げ、苦茶油(カメリアオイル)や様々なハーブを全製品の核に置き、台湾各地の農家と契約農場を結んで持続可能な農業を推進しています。台湾全土に6か所の農場を持ち、無毒栽培や植物エキスの研究にも力を入れています。
その品質の高さから、台湾のホテルアメニティに採用されるほどです。詰替え用パックの展開や再生プラスチックを使用したパッケージへの刷新など、サステナビリティへの取り組みも継続的に行われています。
注目アイテム
ヘアシリーズは6種類展開されており、髪の悩み別に選べる設計です。一番人気は頭皮ケア用の肖楠葉クリアシャンプーで、台湾産ショウナンボクを使った爽やかな香りが特徴です。
こんな人に:環境・サステナビリティを重視する方 / ヘアケアを丁寧に行いたい方 / 台湾ローカルの希少素材に興味がある方

03|大春煉皂(Da Chun’s Soap)― 100年の歴史を誇る老舗無添加石鹸
1924年、台湾でひとりの日本人ビジネスマンが立ち上げた石鹸ブランド「大春(ダーチュン)」がルーツです。戦後、台湾人の創業者李水土氏に引き継がれ、「水と土を大切に、人と地球の共生・共存すること」という信念が三世代にわたって受け継がれています。2017年に創業の地・大稲埕でブランドが復活しました。
現在も使用されているあの笑顔のロゴマークは、日本人がブランドを立ち上げた時代から変わらないトレードマーク。製品はEUのECOCERT天然有機認証原料を使用しており、米・お茶・漢方・霊芝など台湾の大稲埕ゆかりの素材を石鹸に練り込んだ「稻埕時光(タイムクラシック)シリーズ」が代表作です。
注目アイテム
稻埕時光シリーズの「米石鹸(米胚芽オイル配合)」「お茶石鹸」「漢方石鹸」の3種類は定番商品で、ミニサイズのトラベルセットはプチ土産としても使いやすいです。
こんな人に:台湾の歴史・文化に興味がある方 / レトロでおしゃれなパッケージが好みの方 / 無添加・オーガニック認証にこだわりたい方

04|提提研 TTM(Timeless Truth Mask)― フランスで絶賛されたバイオセルロースマスク
提提研(TTM、Timeless Truth Mask)は、ケミカルエンジニアリングの博士号を持つ李昆霖氏が立ち上げたシートマスクブランドです。2015年には台湾ブランドとして初めてパリの老舗デパートLe Bon Marché(ボンマルシェ)やGaleries Lafayette(ギャルリー・ラファイエット)での販売をスタート。ヨーロッパで数々の美容賞を受賞し、現在は世界30か国以上で展開されています。
製品の開発基準は敏感肌レベルに設定されており、防腐剤・アルコール不使用・無香料の処方が特徴。Certified B Corporationの認証を取得したヴィーガン・クルエルティフリーブランドです。
注目アイテム
目玉商品はバイオセルロースを採用したシートマスクラインです。手に取りやすい価格帯の「金箔ブラックマスク(Black!シリーズ)」は日本産備長炭に金箔を配合した贅沢な1枚で、コスパの良さでも知られています。
こんな人に:敏感肌・アレルギー肌の方 / 高品質なシートマスクをお土産に持ち帰りたい方 / ヴィーガン・クルエルティフリーにこだわる方
提提研 TTMは現時点で日本からの正規購入ルートが確認できておらず、台湾旅行の際に現地のドラッグストア(康是美・屈臣氏)や空港免税店での購入をおすすめします。最新情報はブランドのSNS(Instagram:@ttm.global)でご確認ください。
05|MUZEN(木森)― 高雄発・台湾茶を軸にしたアロマスキンケア
MUZENは、台湾南部・高雄を拠点とするアロマスキンケアブランドです。台湾固有の茶葉「金萱茶(きんせんちゃ)」をはじめ、クコの実・椿などの台湾ならではの植物成分を積極的に製品に活用しています。アロマオイルに日本産の檜を使用するなど、日本の素材とのコラボレーションにも積極的な姿勢が目を引きます。
使用済み容器を分解した土地でコーヒーの木を育て、採れたコーヒーを製品に活用するという循環型の生産スタイルも特徴的です。化粧水には100%金萱茶の蒸留エキスが使われており、茶葉を煎ったような香ばしい香りとモチっとした浸透感が支持されています。
注目アイテム
金萱茶蒸留エキスをベースにした化粧水は台湾固有の素材を使ったスキンケアとして注目の一品です。アイクリームには東方六茶精華・金萱茶・椿オイルなどが配合されており、さわやかで生命力を感じる香りもリラックスに一役買っています。
こんな人に:台湾茶の香りが好きな方 / アロマスキンケアに興味がある方 / 台湾の個性的なローカルブランドを発掘したい方
残念ながら日本からの購入ルートは現時点で確認できていません。台湾旅行の際に現地で探してみるのが最も確実です。最新の取扱店情報は旅行前にブランドのSNSや公式情報でご確認ください。
5ブランド比較一覧
5つのブランドの主なカテゴリ・特徴的な素材・どんな方に向いているかを一覧にまとめました。ブランド選びの参考にしてみてください。

日本からの入手方法
ブランドによって入手方法が異なります。阿原 YUANは日本公式サイト・オンラインショップがあり、全国の直営店・取り扱い店舗でも購入できます。茶籽堂・大春煉皂はPinkoiの公式ショップから日本語インターフェースで購入が可能です。
提提研 TTMは現時点で日本からの正規購入ルートが確認できないため、台湾旅行の際に現地のドラッグストア(康是美・屈臣氏)や空港免税店での購入をおすすめします。
MUZENも現時点で日本からの購入ルートが確認できておらず、台湾旅行の際に現地で探してみるのが最も確実です。もちろん、台湾旅行の際にまとめ買いするのも楽しみのひとつです。
よくある疑問Q&A
台湾のナチュラルコスメブランドを初めて試す方に多い疑問を3つまとめました。購入前の参考にしてみてください。
Q. 台湾のナチュラルコスメは敏感肌でも使える?
今回ご紹介したブランドはいずれも低刺激・無添加・天然成分にこだわった処方を特徴としており、敏感肌にも配慮した設計のものが多いです。ただし、植物アレルギーをお持ちの方は成分表を確認してから使用することをおすすめします。初めて使うアイテムはパッチテストを行うと安心です。
Q. 台湾旅行中、どこで購入できる?
阿原 YUANは台湾全土の直営・百貨店・ドラッグストア等に多数の取扱店があります。大春煉皂は台北・迪化街の直営店がメインです。茶籽堂は永康街の概念店や誠品書店などで購入できます。提提研 TTMはドラッグストア(康是美・屈臣氏など)や空港免税店にも取り扱いがあります。
Q. 男性が使えるアイテムはある?
今回ご紹介したブランドはいずれも特定の性別を対象としたブランドではなく、石鹸・ヘアケア・シートマスクなどは男性でも取り入れやすいアイテムです。茶籽堂のシャンプーや大春煉皂の石鹸は、シンプルで性別問わず使いやすい設計です。
台湾の自然と文化が宿るコスメとの出会いを
今回ご紹介した5つのブランドに共通するのは、台湾という土地の自然・素材・文化への深いリスペクトです。陽明山の薬草、苦茶の実、大稲埕の歴史、金萱茶の香り。どのブランドも台湾でしか生まれ得ないストーリーを製品に込めています。
日本でも少しずつ入手しやすくなってきてはいますが、やはり台湾旅行中に実際に試して自分の肌に合うものを選ぶ体験はひとしおです。次の台湾旅行のお土産リストに、ぜひこれらのブランドを加えてみてください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、各ブランドの日本上陸状況・販売情報は変動することがあります。最新の情報は各ブランド公式サイトをご確認ください。


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